蝋燭プレイと聞けば、SMのイメージが先行しますよね。
確かに、緊縛で動けなくして蝋燭責めしますから、鬼畜で惨たらしい光景に見えるのも無理もありません。
しかし同時に、蝋燭かけられて興奮するマゾヒズムもいるというのは、残念ながら嬉しい事実。
そうです。だからこそ蝋燭責めというのは、少しでも身体にマゾっ気がないと、一般の方には勧められるSMプレイではありません。
火傷はしないとしても、熱さに参ってしまうほどなので。
そこで、初めてパートナーと緊縛蝋燭プレイをしようと思っている方に、トラブル起こさぬための事前知識を書きました。
蝋燭責めのSMをしようとする前に、ここのページを読むことで、相手との関係を傷つけなくて済むようになるでしょう。
蝋燭はSMでも使われる「低温蝋燭」を推奨
市販で売られている仏壇用の白いロウソクや、ケーキ用の洋ロウソクはNGです。
洋ロウソクの融点(溶け落ちる温度)は、60~65℃近くとかなり熱い。
60℃以上の温度というのは、人間にとって低温ではありません。
火傷する可能性が高いので、良識的に考えて洋ロウソクは止めることです。
だから代わりに低温蝋燭を使って、火傷のリスクを無くしましょうと。
SMで使われる低温蝋燭とは「赤い和ロウソク」が多いですね。
※たまに白い低温蝋燭もあります。
赤い低温蝋燭はトロっと垂れ落ちるので、まるで血よう見えます。
低温蝋燭の融点は50~55℃と低く、まず火傷する可能性は低い。
10℃の差あるだけでも、かなり熱感が違います。
基本的には、太い低温蝋燭ほど、熱さが優しい。
逆に、細長い低温蝋燭ほど、熱さがより高くなる。
しかし、太い低温蝋燭でも、超近距離で垂らせば意外と熱かったりします。
火傷を過度に心配するのであれば、「超低温蝋燭(45℃程度)」を使ってみましょう。
皮膚に落とされた蝋は、トロっと流れますが早く固まるはず。
同じ箇所に蝋を垂らし続けていくと、ぶ厚くなっていくので熱を感じにくくなります。
くっついて固まった蝋を剥がしたい時は、ドライヤーなどの熱風で当てると剥がれますよ。
相手に蝋燭を垂らす前に、配慮として知るべきこと
「低温蝋燭なら大丈夫だな!じゃあ早速!」と思ったアナタ、もう少しお待ちを。
初めての方こそ、ここから先も読んでいただきたいです。
体感温度は個人差があることを忘れずに
低温蝋燭とはいえ、耐熱度は人によって違います。
くれぐれも、自分基準の温度感覚で、いきなり蝋燭責めをやらないように。
「この熱さなら俺でも大丈夫だったから相手も大丈夫だろう」
と思っていても、受け手からすればキツイと感じることだってあります。
初めての受け手には、過度な心配をかけるつもりで臨むといいでしょう。
「自分がこの高さでOKだったけど、初めての子にはもっとこの高さからかな…」
ぐらいの気持ちで、最初は反応を観察しながら、落とす高さを調整していくといいです。
陰部や膣内に無理に垂らさないこと
膣内に蝋を注入することは禁物。(アナルも同様にトラブルの元)
また、毛を剃っていない陰部に垂れ流すと、かえって蝋が毛に絡まり、落としにくくなります。
パイパンなら蝋を落としやすくなりますが…「剃るのはイヤ」と言われたら、強要は無しです。
膣の入口周辺に蝋が垂れても、熱いシャワーで洗い落とせます。
しかし、膣内に奥深く大量に入ると、いくら自然排出でも困難になる可能性が。
異物残留となるので、中のほうへと押し入れたりしないように。
実際、コンドームが破れて、膣内に何日も残留しているケースはよくありますから。
後から気づき、心配になって婦人科に行く女性は少なくないです。
そのように蝋も同様で、蝋を入れようという邪な考えは…
低温蝋燭と共に用意しておきたい物
蝋燭責めプレイに他に必要なもの、
- ローション
- レジャーシート
- 排水溝ネット
の3点は、重宝アイテムとなります。
ローションは、熱を緩和してくれたり、身体についた蝋を剥がしやすくするため。
「高い所から落としてもまだ暑い!」という肌が弱い方にこそ必要です。
レジャーシートは、床やベッドに蝋が付かないようにするため。
蝋燭の後片付けが楽になるので、なるべく大きめのサイズを何枚か用意するといいです。
排水溝ネットは、熱いシャワーで落とす蝋を、排水溝に詰まらせないため。
ラブホに行くときは持参し、排水溝にネットを装着しておきましょう。
ラブホで蝋燭プレイする前に部屋の確認
ラブホルームに着いたら、火災報知器のある場所を確認。
ほとんどのラブホには火災報知器があります。
火災報知器には、熱感知型と煙感知型がありますが、とく後者は注意。
稀に、煙が出てしまう低温蝋燭もあるので、自分が使う蝋燭の煙もよくチェックを。
その火災報知器の真下で蝋燭を付けたり、天井に近づけたりしないように。
なるべく窓を少し開けて煙を逃がすか、換気扇を回すようにしましょう。
受け手が初心者なら、蝋を垂らす位置を高くしよう
相手がいくらマゾの素質がありそうでも、いきなりド熱いのをかましてはいけません。
「いくぞ…? いくぞぉ?」という風に脅しかけるのは楽しいでしょう。
ですが、本当に火傷で酷い思いしたら、、、その相手との蝋燭プレイは、それっきりでお終いになるかもしれません。
初めての受け手なら、まず手の平に、50㎝から1mくらい離した高い位置から、蝋を垂らしてみること。
高ければ高いほど、空中で熱が冷めやすくなるからです。
数㎝単位でも、微妙に熱さが変わってくるほど。
責め手は、受け手の熱感度と比較し、高さを調整する技術も多少必要です。
もしくは「足の裏」でやってみましょう。
足の裏は皮膚の中で丈夫なほうなので、熱感が緩和されます。
意外と、「あれ、意外とそんな熱くない…」と感じることがほとんど。
とはいえ、相手に蝋燭責めをする前に、まずは自分で「どれほど熱いか」を体験してみるのもいいでしょう。
熱い熱くないの基準は人それぞれですし。
責め手も受け手の立場になって考え、「どんな心理状況なのか」知ろうとする心構えは持ちたいところです。
緊縛を加えた蝋燭責めプレイの一覧
裸になって蝋燭を垂らされるのがほとんどですね。
マゾの受け手が慣れてきたなら、次は緊縛で動けなくし、蝋燭責めにするのもいいでしょう。
※プレイ前に「双方の同意」と「ストップサイン」を決めておくこと。
緊縛といえば、【後手縛り】【足首縛り】【M字開脚縛り】などで手足の自由を奪うと。
これで反射的に蝋を手で振り払ったり、向けられる火から逃げ回れなくなりますね。
マゾであれば、蝋で虐げられて悲鳴を上げてしまうのに、どことなく淫靡な表情をのぞかせるでしょう。
身体全体に蝋垂らし
まずは電気を消し、暗闇の中で低温蝋燭を灯すと。
赤い低温蝋燭ならではの、ホラーな雰囲気を引き立ててくれます。
そして、肩、腕、脚、背中、お尻、胸、お腹…
と、低温蝋燭を少しずつ、垂らしていきます。
ただし、目、鼻穴、耳穴などは言うまでもなくNG。
初めてなら思わず「あぅっ!」と声が漏れ、身体もピクっと反応してしまうはず。
マゾな方だと、悲鳴にも似た喘ぎ声を震わせます。
身体中に赤い蝋を撒き散らしてくことで、まるで血しぶきを浴びたような姿に。
抽象的な油絵になるように、身体に蝋を垂らしながら描くのもよし。
垂らされる場所が広くなってくるにつれ、温熱効果でリラックスできる方もいます。
身体への蝋燭責めに慣れてきたら、今度は「目隠し」も加えてみるといいでしょう。
いつ、どんな瞬間に蝋を垂らされるかわからないので、皮膚への意識が強まります。
垂らすタイミングに合わせれないので、より恐怖心が煽られるのだと。
視界が塞がれた状態で、蝋を垂らされたら、ビックリせざるを得ません。
クリや乳首への蝋垂らし
乳首、クリ、などのデリケートゾーンには、他の皮膚に比べて弱い部分。
様子を見ながら、プレイの後半にクライマックスとして垂らすのがいいかと。
しかし、乳首の時点で「ムリムリ!」と強い拒絶を示されたら、直ちにストップ。
女性自身も本能で怖いと思い、カバーしたくなります。
マゾヒズムなら、怖いと思いつつも、武者震いにも似たワクワクした興奮をそそられるはず。
いざ熱いものを陰部に垂らしたら、「あぁぁ!」と声高らかにして、のたうち回るでしょう。
それでも責め手側は、慎重に高さを見極めつつ垂らさなければなりません。
反応が「あぅっ!」という、身体がピクっと動く程度に抑えておくほうが無難です。
「熱すぎるのがたまらない…!」と快感の意を示してくれるのならいいですが。
少し拷問じみたことをしても、関係がこじれない程度にほどほどにしておきましょう。
舌に蝋垂らし
舌に蝋を垂らすと言うと、ヤバそうなイメージがありますが、意外と大丈夫です。
舌は体の皮膚に比べ、熱い飲み物で熱温度に慣れてますから。
それに唾液もあるので、ポタっと落ちた瞬間に冷めて、あまり熱さが感じない。
ただし、唇に垂れ落ちると意外と熱いので注意を。
飲む込むのは言うまでもなく害なので、喉の奥まで垂らさないように。
「平気だとSMの意味がないんじゃないか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
確かにそうかもしれませんが、これは「舌は熱くないこと」を知らない人には、心理的な効果があります。
一回限りですが、「怖い怖い怖いっ!」と恐怖心を煽ることに意味があると。
緊縛で身動き取れない受け手に、アゴを開いてもらいます。
キャーキャーわめくなら動きを封じ、舌の上に蝋を垂らしてみる。
すると受け手は、「あれ? そんな熱くない…」と、ホッとすると同時に気落ち。
自分が滑稽に思えたり、羞恥心を感じたりするようで。
蝋燭挿入
例えば、両手首と両足首を緊縛した状態で、お尻をクネっと上げた猫のヨガポーズを取らせます。
その体勢で、低温蝋燭の根元を膣に挿入するわけです。
蝋燭を挿入された自分が、鏡に映されると屈辱感が煮えくり返るのに、同時に変な興奮を感じることも。
ネコのヨガポーズで蝋燭を挿入する時、当然、蝋燭は真っ直ぐではありません。
膣内挿入は無理やりではなく、ソッと入れるように。
蝋が膣まで垂れ流れないよう見逃さぬことです。
蝋燭の角度は、平行か少し斜め下に向けるといいでしょう。
それでも蝋は、足裏や床に垂れ落ちますので。
床に落ちても大丈夫なように、灰皿やシートの用意を。
この緊縛と合わせた蝋燭挿入というのは、1つの芸に過ぎません。
「女体蝋台」と呼ばれる、マニア向けのSM世界があります。
鞭で蝋剥がし
愛情を込めて、身体中にくっついた蝋を鞭で削ぎ落としてあげるSMプレイ。
蝋の削ぎ落しの流れで、締めとしてセックスに移行するのもいいですね。
ちなみに使う鞭は、当たる範囲が広い「バラ鞭」がお勧めです。
打たれ慣れてない受け手だとしても、そこそこな痛さなので受け入れやすいかと。
ただし、乳首やクリに対してフルパワーで鞭打ちするのは止めましょう。
それと鞭でバシンバシン打つと、あちこちと蝋のカスが飛散します。
蝋燭プレイ後の「片付けが面倒…」と言われるのは、これが理由の1つです。
なるべく広めのフロアであれば、掃き掃除だけで済むんですが。
それでは、蝋燭責めプレイを健全に楽しんでいただければなと思います。