SMの調教プレイによく使われる1つが、猿轡。
それを口に咥えてる自分を鏡に映されるだけで、酔いしれてしまうドМさんもいます。
まず前提として、猿轡で縛るのにふさわしいカップルであるかです。
たとえば、
A.相手が唾液を垂らし、悶えてる姿を見ることで興奮する方
B.そんな下品な自分を晒されて、羞恥心を感じる被虐的Мな方
というように、どちらか片方がAであり、Bであることが望ましいです。
では性的嗜好を踏まえた上で、それぞれの種類と特徴について解説。
これを読めば、「自分のパートナーには、どんな猿轡で縛るといいのか?」というのが、わかるようになります。
ぜひ、失敗しないプレイをするための事前知識を吸収していただけたらと。
猿轡で縛る前に、確認と準備をしておくこと
前提として、不意打ちでパートナーを猿轡で縛ることだけはNG。
当然、「縛られること自体イヤ」だという方もいますので。
他にも大事なことを二点ほど説明に入ります。
体調は大丈夫かと尋ねること
不意なアクシデントを起こさぬためにも。
「鼻詰まりはないか」「呼吸は大丈夫か」など、事前に聞いておきましょう。
猿轡装着は、呼吸に負担をかける行為ですので。
スポーツ経験がある方なら、風邪を引いた時、息切れしやすいのがわかると思います。
加えて、少々無理なダイエットしてる方も、体力が落ちて疲れやすいので。
そんな息切れしやすい状態では、いくら被虐的ドМ体質でもマズイです。
また、喘息持ちの方は、緊張やストレスだけで呼吸困難を起こす可能性もあります。
一人で勝手にシナリオを組み立て、意思疎通なしにSMを強行しないように。
手足の自由を拘束しておく
猿轡で縛る前に、手足の自由を拘束してこそ意味を持ちます。
手足の拘束は緊縛ができるといいですが、わからなければ簡易な拘束具を使っても構いません。
たとえば、アダルトショップNLSにある、両手首と両脚を同時に拘束できる「強制M字開脚ベルト」でもいいですよ。
これで、快楽責めに抵抗したくて抵抗できない。
ただただ猿轡越しに「フーっフーっ!」と耐え凌ぐしかありません。
拘束具がなければ、テープやラップでも可能です。
両手首はまとめて何重もグルグル巻きにし、脚なら、かかとをお尻に付けた状態で、片足ずつグルグル巻き。
股関節は動かせるので、股閉じされないように押さえつけると。
精神的に支配できている関係なら、「猿轡は絶対に外すな」と言えば、命令を守るかもしれません。
とはいえ、被虐的なドМなら、縛られることを心の中で望んでいることがほとんど。
身体の自由を奪われ、「猿轡の取り外し」を防止されるからこそ、性的興奮を覚えるというもの。
猿轡での調教プレイによく使われる種類について
猿轡はそれなりに種類がありますが、代表的なものを紹介します。
今のパートナーに「SM調教として、どれを使ったらいいか」、ご参考ください。
玉口枷(ボールギャグ)
SMで使う玩具として、よく知られてますね。
ボール状の玉口枷を、歯の間に挟めて噛ませます。
穴が複数開いている玉口枷であれば、いくらか呼吸しやすいです。
会話は愚か、ヨダレを垂らしたくなくても垂らしてしまいます。
身体を縛られる上、ヨダレまみれの顔を晒されるというのは、結構な屈辱感。
ドМさんにしかわからないかもですが、息苦しいながらも、オアシスのような居心地を感じるでしょう。
しかし、フェノール樹脂でできた硬いボールで穴が1つもないとなると、呼吸がとてもハードです。
初めての方は、まずは複数の穴が開いた玉口枷から始めてみることから推奨。
リングギャグ
リング状になってるこの猿轡は、見ての通り、歯に引っかけて強制開口。
呼吸はしやすいので、アゴに負担かかりにくい方なら、リングギャグを使ってみてはどうでしょうか。
喘ぎ声が出しやすく、舌も動きやすく、口の中をいじくり回せます。
支配者は、おまんこに挿入したバイブを、口の中に突っ込んだりするという、ゲスい責めをしたりと。
当然、口からタラ~っと唾液がしたたりやすいです。
見るだけで興奮してしまう唾液フェチには絶賛。
また、開口させたまま、長時間の放置プレイは控えたほうがいいかと。
口内が乾燥してよくないので、水か何かで潤すなどの気遣いをしてあげましょう。
ビットギャグ(バイトギャグ)
ビットギャグは、馬をコントロールする「ハミ」と同様です。
ポニーガール(ボーイ)の衣装の1つとして使われることも多々。
油断してると「バシっ!」と打たれたとき、ダラっとヨダレが垂れ落ちますよ。
「玉口枷より、噛むほうがまだ見た目がマシ」、「アゴが痛くならないのがいい」という方には、やはりビッドギャグがいいでしょう。
ゴム状がほとんどなので、呼吸もそれなりにしやすいですし。
玉口枷やリングギャグより開く必要がなく、アゴに優しい。
とはいえ、ビッドギャグでもまだ喋りづらいです。
何かしらジェスチャーでの「STOPサイン」を決めておくといいですね。
鼻上被せ猿轡
これはマスクと同様に、ヨダレを垂らす姿を晒さなくていいです。
しかし、責めを耐える系プレイとなると呼吸がキツイ。
もう苦しいどころではなくなるかもしれません。
バイブで絶頂責めを長く強いられたら、呼吸が激しくなります。
身体が動けない状態で、鼻上被せ猿轡をキツク縛られたりしたものなら…
まぁ被虐嗜好のマゾ中のマゾなら、頭がのたうち回りながらも、苦悶と快楽に浸れるでしょう。
その分、支配側はしっかりと相手の限界を見極めなければと。
いずれにせよ、ドMな方にしかわからない快楽の境地。
ハマったら、通常のセックスだけでは満足できなくなるかもしれませんね。
猿轡の代用、タオル、スカーフ、ガムテープ
猿轡は苦手な方には、タオル、バンダナ、ガムテなら受け入れてくれる可能性があります。
「ヨダレを垂らす自分が下品だから、どうしてもイヤ!」という理由も大きいからでしょう。
そこで、お互いプレイに折り合いをつけるための代用品です。
タオルでの代用
タオルなら、ビットギャグ同様に噛ませることができます。
それも、唾液が垂れないように吸い取ってくれますから。
そこそこ厚いタオルだと、口での呼吸がしずらいので注意。
使用するタオルは、後頭部で結べるほど長さのある「ロングタオル」が妥当です。
- タオルの端と端(対角線)を持つ
- 適当に棒状になるように捲る
- 歯に噛ませて後頭部で結ぶ
これだけで猿轡の疑似プレイになりますね。
もしくは鼻と口を覆う「ギャング巻き」もいいでしょう。
少しだけ息がしずらいですが、猿轡が苦手な方でも、妥協して身に付けてくれるはず。
スカーフでの代用
女性のファッションでもよく使われますよね。
スカーフ(手ぬぐい)なら、タオルほど厚くないし、圧迫感もないので受け入れてくれやすいかと。
そこそこ言葉にして喋れるので、猿轡にかなり抵抗感にある方でもスカーフならいけるはず。
結び方は、細長くバイヤス折りにして、口に引っかけて結ぶだけ。
唾液もそんなに漏れることはありません。
スカーフは薄いので、ギャング巻きだとほぼ息苦しさは感じられません。
口に引っかけて噛ませれば、人質にされてるシチュエーションを考えるかもしれません。
ガムテープでの代用
ガムテープなら、縛る側も楽にできますね。
ガムテを適当な長さに切って、口全体を覆うように直接貼り付けるでもいいですし。
もしくは、口を始点にして、ガムテを後頭部ごと2~3週グルグル巻きにすることもできます。
しかし2重3重と貼ると、さすがに顎の力だけでは口を開くことはできません。
サスペンスドラマのように、大きな声も出しずらいですし、息もしずらくなります。
間違っても、ガムテを鼻まで覆うのはNG。
以上です。
猿轡での調教プレイをするときは、相手の様子をしかと見守りください。
そして、ドMを快美の領域まで飛び立たせてさしあげましょう。